当委員会では、平成25年度において、イコモス勧告後の分析・検証により、比較研究を中心に基礎的な調査研究を充実させる必要があるとの検討結果を得たことから、平成26年度から28年度の3年間は比較研究を進めていくこととしました。

平成26年度については、有識者との意見交換、及び、国内・海外の類似資産について現地調査を実施しましたので、その概要についてご報告します。

有識者との意見交換
比較研究の内容及び進め方等について、幅広い分野の有識者と意見交換を実施し、専門的な見地からの意見を聴取しました。

・意見交換会(2回開催)
・「鎌倉」文化遺産比較研究委員会(1回開催)
・個別意見交換(12名15回実施)

現地調査
国内外類似資産との比較研究を進めるため、現地調査を実施し、基礎データの収集に努めました。
国内は禅宗寺院を中心に4回、海外は中国の世界文化遺産3件の調査を行いました。

国内-1 京都の禅宗寺院等(その1)
国内-2 関東・甲信・中部地方の禅宗寺院等
国内-3 京都の禅宗寺院等(その2)
国内-4 中国地方の禅宗寺院等

海外-1 <中国>世界文化遺産「『天地の中央』にある登封の史跡群」
海外-2 <中国>世界文化遺産「龍門石窟」
海外-3 <中国>世界文化遺産「雲崗石窟」

それぞれの調査結果については、順次公開する予定です。

なお、調査結果の詳細分析については、今後、有識者との意見交換などを進める中で行う予定です。